9月27日(現地時間)の朝に披露された イッセイ ミヤケ ( ISSEY MIYAKE )の2025年春夏コレクションショーは、細やかな配慮に満ちていた。公園に面したパビリオンはこの直前に開催された ロエベ ( LOEWE )のショー会場から歩いてすぐの距離にあり、窓いっぱいに広がる緑もコレクションのテーマにもふさわしい。客席に置かれた丸いスツールは、メゾンの核であり続けるプリーツ加工の副産物である円筒状の紙を活用したもので、 リサイクル も可能だという。 衣服を通じて表現された、紙の美しさ そしてこのスツールは、紙を中心にした一連のルックからなるコレクションの序章を飾るものだった。水滴の落ちる音とともに登場した透け感のあるオープニングルックは、美しい曲線を描くドレープによって濡れたような艶やかな輝きを放ち、湿った紙の風合いを反映している。その後に続いたのは、麻紙とシルクレーヨンをミックスした素材にストレッチ糸を織り込んだトープ、ホワイト、ブラックの6ルック。デザイナーの 近藤悟史 は日本の伝統的な和紙の質感を持たせたファブリックを用い、立体感を引き立てつつもしなやかなシルエットを作り上げた。 ト�.