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別に若く見られたいわけではないけれど、自分の老化って、やっぱりショック。何を受け入れて何に争うか。できる限り今の自分のベストを尽くした上で、老いに「ソフトランディング」したい。それが現在50代の私が考える、ウェル エイジ ン グだ。今まで“何となく”の緩いレーザー治療や ヨガ やピラティスで何とか外見を保ってきたけれど、それくらいでは老いに太刀打ちできなくなってきたここ最近。 美容医療 についても体力作りについても、真剣に向き合わないといけないと感じている。そんな私が気になるセレブが、マーサ・スチュワート。驚異的な若さを保ちつつ、不自然に見えないギリギリの線を攻めている、絶妙のエイジング匙加減。 彼女が現在83歳だと聞いたら、誰でも写真を3度見はすると思う。だってマーサは相変わらず可愛らしくて、若々しくてキレイなのだ。もちろんお金があればアンチエイジングの美容整形をし放題のセレブたちだけれど、そのエイジング整形に、その人の美意識が見える。例えば「一本たりともシワは許せない!」と言わんばかりの マドンナ 歳を取ることを一切拒絶しているようでもはや宇宙人のようだし、中には フィラ ーを入れ過ぎて、別人のようになっているセレブもチラホラ。 そんな中、マーサは可愛らしい囲気を壊さず、ナチュラルで美しい。そう、私が目指したいのは、この「ナチュラル感」。美しく歳を重ねている人を見ていると、シワやたるみがない=美ではないとわかる。年相応の目もとのシワがあったとしても、笑顔がキラキラしていたり、瞳の輝きがあると若々しく見えるし、結局大事なのは細部よりも、姿勢の良さや整った骨格だったりするのだ。マーサは先日閉会した パリオリンピック でも、 料理 番組に一緒に出演する親友・ スヌープ・ドッグ と仲良く乗馬服を着て、馬術競技を観戦していた。人気ラッパーと仲良くなれること自体、彼女の感性が若いという証拠でもある。ということで、まずはしなやかな感受性を持ち続けることは大前。さて、他にはどんなウェルエイジングの秘密があるのだろうか。 1.新しいことに挑戦し続ける 去年、米『スポーツ・イラストレーテッド』誌のカバーで同誌の史上最高齢 水着 モデルにチャレンジした際、マーサは インスタグラム でこう語っている。「私のモットーは常に、変化を乗り越えたらあなたは成長する、ということ。この一生に一度のチャンスをなぜ掴まないのか、と私は自分自身に問いました。このカバーが、あなたが人生のどのステージにいるとしても、新しいことに挑戦する背中を押してくれるよう願っています」。年齢で何かをあきらめたりせずに、新しいことにトライする。そんな刺激が彼女の若さの源。 2.ツヤのあるヘルシーヘア マーサ自身は美の秘訣について、米『バラエティ』誌の インタビュー で「私はとても健やかでいい髪を持っているし、毎日グリーンジュースを飲み、ビタミンを摂取して 健康 的な食生活を送っています。それから私にはとても良いかかりつけ皮膚科医がいるし、毎日 帽子 をかぶり、 日焼け止め を塗って日焼けケアをしています」とコメント。たしかに彼女のツヤツヤなブロンドヘアは、彼女のチャームポイントのひとつ。髪がヘルシーだと若々しく元気に見える。そのためには内面からのケアが欠かせない。料理研究家としても名を馳せるマーサは、栄養管理もバッチリなのだ。 3.

気になるシワは適切なフィラー注入でメンテナンス 「美容整形はしていない」というマーサだけど、何もしていないわけではない、と明かす。「時々、細かいシワに効果があるフィラーを注入しているわ。だけどボトックスは嫌い。何だか違和感があって」。米『ピープル』誌ではジュビダーム注射を「施術にはとても慎重な」美容皮膚科の元で年2回受けているけれど、フェイスリフトは未経験だと語っている。シワや顔の陰影は、消し過ぎると不自然になる。だから自分なりの「許せるシワ」と「許せないシワ」の仕分けは超・重要。これこそがアラフィフからのウェルエイジングを決めるポイントと言っても過言ではない。マーサはそのバランスの見極めが絶妙で、だからこそ「自然に可愛い」ふんわりしたムードを保っていられるのだ。 このセンスを磨くには、自分が素敵だと思う先輩女性たちの顔を研究して、さらに自分の顔とも徹底的に向き合うこと。全てのシワをモグラ叩きのように叩き続けるのは現実的ではない。「これさえなければ自信が持てるのに」と思う、あなたを憂鬱にさせる消したいシワはどれだろう。今は手軽な価格の美容クリニックもたくさんあるし、資金さえ許せば試してみたい施術メニューも山のように存在する。だけどマーサを見ていてわかるように、エイジングって一回の美容医療施術で魔法のように解決するものというよりは、40代、50代くらいからコツコツ向き合って積み重ねる、足し算より気になる場所を引き算するのがちょうどいいもの。 10歳若く見られたいとは言わないから、自分が毎日気分よく、明るい気持ちで過ごせるようになりたい。それが私の求めるウェルエイジングの在り方。ギリギリのナチュラル感をキープしているマーサのエイジングのセンスは、大いに見習いたいと思うのだ。 Text: Moyuru Sakai Editor: Toru Mitani.

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