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1. 研ぎ澄まされたジェンダーレスビューティー 2025年春夏の ランウェイ でひと際目立ったのは、 ジェンダーレス な美しさ。クリーンでナチュラル、そしてアンドロジナスな ヘアメイク は、数多くのブランドのムードボードに掲げられていた。 JWアンダーソン( JW ANDERSON ) のメイクを手がけたリード・ メイクアップ ・アーティストの リンジー・アレキサンダー もまた、「エレガントでハンサムな美しさに焦点を当てた」と話す。彼女によるルックはシンプルでありながら隅々まで考え抜かれており、特にブラッシュアップされた凛々しい アイブロウ がキーポイントに。アレキサンダーは メリット(MERIT)の「Brow 1990」ジェルペンシル で眉の密度を出し、 「Brow 1980」ボリューマイジングポマード を重ねることで全体を引き締め、ストイックでマスキュリンな印象を演出。リップにはガーリーな淡いペールピンクを選ぶことでバランスを取った。 アーデム ( ERDEM )は、111スキン(111SKIN)のクライオセラピー・トリートメントによって究極のナチュラル ビューティー を表現。モデルの顔全体にマイナス40度の冷風を5~7分間当て、首にはリンパドレナージュを施すことで顔に活力を与え、むくみを取って輪郭を整えるという徹底ぶり。その後は目の下と顔全体にパックをすることで、即座に自然でフレッシュな輝きを引き出した。 2. ミステリアスな美を演出する“ヴェール” ミステリアスな美しさを演出する ヘアアクセサリー として注目したいのが、 リチャード クイン( RICHARD QUINN ) と ロクサンダ ( ROKSANDA )のショーに登場したヴェール。後者のルックは40年以上前に ニューヨーク のマンハッタンで小麦畑を育てたアーティスト、アグネス・ディーンズの作品にインスパイアされたもので、ヘアスタイリストの アナ・コフォン は次のように説明する。「彼女は、“反抗”と“自然”というコンセプトを、シルエットやパターンを通じて表現しようとした人です。私たちはこのアイデアをヘアにも反映させたいと考え、ツヤのある髪とドライな髪という対照的なテクスチャーで麦畑のようなイリュージョンを作り出し、その上にヴェールを被せました」 3.

ポップ&カラフルなアイメイク チョポヴァ ロウェナ( CHOPOVA LOWENA ) では、まぶた全体にネオンカラーや星を形どったパーツをのせた アイメイク やツートンカラーのリップなど、 ローレン・レイノルズ による遊び心にあふれたビューティーが続々と登場。なかでも目を囲うようにカラフルなラインストーンを散りばめたステートメントルックには熱視線が。 パーティー にもぴったりのこのメイクは、ブックマークしておく価値あり。 トル・コーカー(TOLU COKER)のビューティーを担当した ビー・スウィート は、アイラインを大胆に引いたブラック&ホワイトのグラフィカルなアイメイクを披露。 エフィ・デイヴィス が手がけた60年代や70年代風のボリューミーのウィッグと合わせられ、さらなるインパクトを。 4. 束感のあるセパレートラッシュ ロンドン・ファッション・ウィークのオープニングを飾った ハリス リード( HARRIS REED ) では、ドールライクなメイクにスポットライトが。ここでキーとなっていたのは、ダマにならないよう適度に束感を出し、エクステンションを施した芸術的なアイラッシュ。 アイシャドウ にはシャーロット・ティルベリー(CHARLOTTE TILBURY)から来年発売予定のパレットからエフォートレスなブルーと、ベストセラー「Queen of Glow Luxury」からゴールデンブロンズを選んだ。 一方、メインズ(MAINS)では チャオ・リー・シュー がまるで アニメ のキャラクターのようなルックを追求。ぐっと間隔を開けたアバンギャルドなセパレートラッシュを施すことで、インパクト大のアイメイクに。 リップメイク は ボビイ ブラウン ( BOBBI BROWN )のペンシルとグロスでゴス風に仕上げた。 5. シマーな煌めきを放つネイル 少しの煌めきで大きな差をつけたのはロクサンダ(ROKSANDA)。 ネイル を担当した ジョージア・レイ はシンプルで洗練されたマイクロフレンチチップを作り、バイオスカルプチュア(BIO SCULPTURE)のポリッシュを塗ることで、繊細な輝きを放つように仕上げた。 「ロクサンダのコレクションには、いつもデリケートでダークな面があります。そこで私たちはリップメイクにインスパイアされ、ダークなネイビーのマイクロフレンチにしました。ほんのり煌めきを加えることで、ルックに明るさをもたらしています。もう一つの デザイン にはこっくりとした深みのあるバーガンディを選んだのですが、肌の色が濃いモデルたちにとても似合っていて、魅力的に映りました」 このシマーな煌めきを新たな高みへと昇華させたのは、 シモーン・ロシャ ( SIMONE ROCHA )のネイルをデザインしたセッションネイリストの アマ・クアシ 。指先にあしらった宝石のようなビーズのタッセルは、モデルたちが歩くたびに優美に揺らめいていた。 Text: Ranyechi Udemezue & Tracy Achonwa Adaptation: Motoko Fujita From VOGUE.



CO.UK.

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